ソフトウェアを開発する上で機能要件の話に終始してしまうことがあると思う。特に開発者が利用者ではない場合は悲惨だ。
ユースケースのヒアリングは合意が取りやすい一方、非機能要件、とりわけ使い勝手の部分については、担当者がどのように業務を遂行しているかつぶさに観察する必要がある。その点、開発者が利用者である場合はヒアリングもインタビューも必要なく、どうすれば自分(達)が使いやすいかを考え抜けばいいから幸いである。
このような幸いな状況は作り出すことができて、つまり開発者を実際に利用者の立場にしてしまい、半年なのか一年なのか、あるいはもっと長い時間実際に業務に取り組んでもらうのが現実的なのだと思う。逆パターンももちろん可能なのだけれど、より難易度が高い気がする。