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チーム開発実践入門読んだ

読んだ.

チーム開発実践入門 ~共同作業を円滑に行うツール・メソッド (WEB+DB PRESS plus)

チーム開発実践入門 ~共同作業を円滑に行うツール・メソッド (WEB+DB PRESS plus)

とにかく最初に私が申し上げたいのは,2章を立ち読みして,胃が痛くなったら絶対買った方が良い,ということです.


チーム開発,よく知られているとおり何も考えずにはじめてしまうととにかく辛い.

この本ではチーム開発でしばしば発生する問題をシナリオ仕立てでざっくり整理した後,そのシナリオの順でそれぞれの問題の解決方法と利用できるツールを紹介してくれる.ツールの使い方も簡単に書かれているのだけれど,本当に簡単なので,詳しい使い方については他の資料をあたる必要がある.

何をするにも「どんな単語でググればいいかわからない」というのが最初の壁なので,そこを超えるためには非常に良いとおもう.

良かったところ

各章で取り扱う問題について,解決するための様々なツールや,ツールの様々な使い方が紹介されている.ベストプラクティスはひとつじゃない.*1ツール同士の比較があったり,重点的に紹介するツールについてはスクリーンショットも多く用意されていて,実際の操作やワークフローを想像しやすかった.

僕自身の話で言うと,継続的インテグレーション/継続的デリバリー/リグレッションテストといった領域について知識が無くて,開発を進める中で問題があるな,とは認識しつつも,具体的にどういう問題に分割できて,どういうアプローチが考えられるか,といったところまで意識することができずにいたけれど,その点については改善できたのではないか,と言う気がする.

感想

冒頭でチーム開発を円滑に進めるために必要なことが六つあげられてるのだけれど,その中でも

  • 「何を」 「いつまでに」「誰が」実行するのか,「何が」できたら「完了」なのかを管理・共有する
  • プロジェクトで得られた知識をチーム間で共有すること
  • だれがやっても間違いなく開発・テスト・リリースができるように作業を自動化すること

というのが気に入ってる.どんな場面でもチームで取り組む時重要なことだし,最後のはソフトウェア開発の色が濃いけど,「開発・テスト・リリース」というのを置き換えて考えるとソフトウェア開発意外にも当てはまる気がする.

あとやっぱり二章はすごく印象に残ってて,かなり具体的なのでこういった現場を体験したことがあると絶対暗い気分になれるとおもう.その分,その後の章をしっかり吸収するぞ,という気持ちになる訳なんだけど……

*1:或いはベストと思われるアプローチがあっても,現実的には諸々の事情で採用できない,といったこともあるとおもう.メンバーのスキルとか工数とか